2019-01-01から1年間の記事一覧
今年は特にいろいろなことがありました。実は…、というお話です。 ▼今年の3月で通訳業を始めて丸5年になりました。ちょっと意外な経路で仕事を引き受けたりエージェントに登録することが続きました。 理由は非常に単純で、「仕事量が増えるにつれ他の通訳…
仕事を招く活動のお話です。 ▼ブランド確立や(営業活動とは違う狭義の)マーケティングも大切なのかもしれませんが、もっと身近で重要な活動もあると思っています。 初めて取引をする顧客から直接発注をいただくことが最近続きました。きっかけは同じです。…
鈍感でありながら敏感であれ、というお話です。 ▼通訳音声を聞く人に決して伝えてはいけないのは「通訳者が何かを探そう・読み取ろうと苦労している気配」です。元の発言にないものは何であれ加えてはいけないのですが、そのなかでも「迷い」は特に避けるべ…
自分の考え方に癖・傾向はもちろんあるけれど、それを意識しておけばよいのではないかというお話です。 ▼会社勤務を28年してから全く異なる仕事を始めました。被雇用者 → 自営業者事務職 → 専門サービス職 あせってはいませんでしたが、それでいながら「少し…
「評価」の種類によるというお話です。 ▼顧客の求めに応じて通訳を提供して報酬を得るのが職業通訳者ですから、顧客の評価がまず第一に大切です。対価に見合った通訳が提供されれば満足し、類似の場面が今後出てくれば再度発注してくれることでしょう。 ▼い…
時間が足りない故の難しさってあるな、というお話です。 ▼しばらく逐次業務が多かったと思ったら一転して同時通訳が続きます。同時通訳は一本調子というわけにはいかず、数分の間にも濃淡があります。通訳者が危ういところこそお客様としては通訳者が頼りに…
こんなこともある、というお話です。 ▼同時通訳ブースでおなじみの BOSCH 社の DCN-IDESK 卓上ユニット。イヤフォンを側面に差し込むのですが、講演が終わって立ち去ろうとしたらプラグが抜けません。イヤフォンジャックの中で何かが「ささくれ立った」よう…
少しずつの積み重ねはいつのまにか大きくなっているというお話です。 ▼通訳エージェントからお誘いを受けて忘年会に参加しました。おいしくて楽しい集まりになりました。 参加者は十数名で、そのうち初めて会う方は4人。過半数が何らかの形で接点があった方…
歯が1本不調なだけで通訳者人生は危うくなるというお話です。 ▼臼歯のセラミック冠を割ってしまいました。嚙み合わせるときに上下方向だけではなく左右の力をかけてしまい、横方向の力で欠けてしまったようです。 それだけなら特に痛みもなかったのですが、…
ちょっと変わった通訳業務のお話です。 ▼市場調査(market research)や商品開発で消費者・利用者の意見を聞く手法に深層インタビュー(in-depth interview)があります。聞き取り担当者と参加者とが一対一で個室で対談します。くつろいだ私的な環境を作り出…
いろいろな仕事をすることが励みになる通訳者もいるというお話です。 ▼企業勤務を28年した後に自営業の通訳者になったので、「なにからなにまで違う」というのが楽しみな日々が続きます。 事業計画を立てなくて良いし、仲間の管理職と頭を突き合わせて悩む…
「ああ、こういうことだったのか」と何かをわかった気がしても、やがてまた同じ思いをするというお話です。 ▼通訳者は逐次通訳をするときも同時通訳をするときも等しく忙しい。逐次通訳では聞いているときから訳出の精神活動は始まっていて、聞いて・理解し…
通訳業務はどれも特別なものですが、今回は同席した通訳者が特別だったというお話です。 ▼通訳学校インタースクール東京校に通っていたときのことです。会議通訳本科Iで1日だけ同じクラスになった受講者がいました。半年ではなく1日。なぜかというとその…
会議時間を短縮するために同時通訳の需要が多いのですが、逐次訳が必要なときもあるのではないかというお話です。 ▼たとえば過去の成功体験の延長から離れるために新しい考え、それも自己否定を含むような情報を取得するとき、同時通訳でどんどんと訳が進ん…
自分は何をしたいのかを考える機会があったというお話です。 ▼カフェで少し学習でもと思って出かけました。着いてからわかったのが素材を持ってきていないこと。 さてどうしましょうか。外部からの入力を絶つ良い機会なのだと思い当たり、今後どのような仕事…
一般社団法人日本会議通訳者協会が主催する特色あるセミナーが年末に集中開催というお話です。 2019年11月28日(木)シンガポールワインと日本酒の通訳「基礎」ワークショップ【シンガポール】 2019年11月30日(土)福岡日英逐次通訳ワークショップ【福岡】 …
過去と他人とは変えられないというお話です。 ▼指名をいただいての業務照会を3件続けて断らざるをえませんでした。異なる3つのお客さんから「あのときの通訳者を手配してください」と言っていただけるのは実にありがたい。しかし先約があり残念ながら対応…
わからなければ尋ねればよい。ただし手ぶらではなく、というお話です。 ▼このブログを読んだ方から問い合わせを受け、地上で会って話をしてきました。こうしたことはこのブログを開設してから2回目です。 とてもしっかりした考えをお持ちの方で、いろいろと…
少しは発表も、というお話です。 ▼一般社団法人日本会議通訳者協会はセミナーやサロン(同業者の語り合い)を数多く開催しています。 私も会計知識のセミナーを東京(2018年12月)と大阪(2019年2月)とで実施することができました。幸運にも共に満席で、手…
人の集まるところに出かけていって名刺を配ったりウェブサイトやブログを公開したりしなくてもつながりはできるというお話です。 ▼少し前に仕事を紹介してもらった話を書きました。 2019-10-15 仲間に仕事を紹介してもらう それからしばらくしてまた紹介して…
決意や質問はあまり関係ないような気がするというお話です。 ▼自営業を始めた人の話で記憶に残るものがあります。「これから独立しようとしている人に何かかける言葉はありますか」というタウン誌編集部の問いに対して 独立する人は他の人が何を言っても言わ…
仕事をするには客が必要というお話です。 ▼経営の用語に・プロダクトアウト・マーケットインという表現があります(和製英語のようです)。 「通訳とはこうした職業であり通訳者はこうした職業人だから、それをわかってサービスを買うのが顧客」という考えも…
つらかったら逃げ出してもいいんじゃないかというお話です。 ▼当時私はけっこう苦しんでいました。企業勤務をしていた2011年から2012年頃のことです。 思うように仕事が進まず、周囲の期待に応えていないと感じていました。仕事の内容が以前とは変わったこと…
変わった展開もあるというお話です。 ▼仕事の予定がキャンセルになり、他の仕事の照会もなぜかありません。平日2日にぽっかりと空きができました。 平日にしかできないことをします。 マイナンバーカードを受領(取りに来ないと捨てるとのお達しあり) 税務…
「(話者は)本当にそう言っていましたか」 この問いを忘れたときに通訳者人生は下り坂に向かう。 ▼仕事の資料はこれ。約半分は読まないと。
ありがたいことばはずっと覚えているものです。 ▼通訳養成機関「インタースクール」の講師が最後の授業の締めくくりにこう言いました。 これは終わりではなく、始まりです。 この他にもいろいろと記憶に残る言葉があるのですが、それは私に内々にかけていた…
新しい職業を始めると結果が出るまで時間はかかるというお話です。 ▼売上と利益とのグラフです。背が高いほうが年間売上。低いほうが年間総利益。差額は経費で、主に旅費交通費(宿泊費含む)・事務用品費(電子機器含む)・調査研究費(図書・入場料)です…
他の通訳者に仕事を紹介してもらうお話です。 ▼屋外の施設視察で1回、会議室の同時通訳で1回共に仕事をした方から仕事を紹介してもらったことがあります。通訳を必要とする発注者との直接取引。直接契約の客先を自分を通さずに他の通訳者に回す太っ腹さに…
今年2019年には基礎練習の時間も確保しようと昨年末に考えたのですが、というお話です。 ▼仕事の打診を受けると可能な限りは引き受けようとしてしまいます。 フリーランス通訳者は回遊するマグロにも似て、止まることができない。 仕事を引き受けないと収入…
通訳者相互は同業者。仲良くいきましょうというお話。 今までに数回、同じ業務を担当する複数の通訳者が異なるエージェントから来ていたことがあります。おそらく複数の通訳者を手配できなくて「一人なら出せます」という会社が2つあったとか。 私は派遣元…