2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧
通訳のコツは何ですか、という問いを受けたことがあります。 聞いたことをくっきり理解して、話者の意図をくみ取り、わかりやすく誤解を避ける表現でお伝えすることかと…。 「いや、だから、それを実現するためのコツですってば」というかすかな苛立ちが向け…
ほめてもらったことは忘れがたいというお話です。 通訳学校時代、私はさほど出来のよい受講生ではありませんでした。なんとか半年ごとに進級はしていましたが、2年を過ぎたときに初めて上級のクラスに進めず再履修判定となりました。そのときの講評にはいろ…
会議同時通訳だと運動不足になるお話です。 仙台にも札幌にも新潟にも茨城にも国際会議場があります。そうした場所で数日間の通訳をすると運動不足はけっこう深刻です。 ホテルの朝食は魅力的でつい品数を多く取りがち。主催者さんが慰労で夕食を提供してく…
少し上に、少し外に。そう意識していないと縮こまってきそうというお話です。 今年も半分が過ぎようとしています。六か月分の業務を振り返ってみました。思ったよりも「おなじみ」の業務が多い。 繰り返して発注してくださるお客さんがいらっしゃるのは本当…
気のゆるみは危険というお話です。 たまたま運が良くて5年続いているだけかもしれない。いや、おそらくそうなのです。 これがあたりまえだと思ったときから落ちていく。思い上がらず、さりとて必要以上に縮こまらず。がんばらず、しかし、なまけず。あわて…
ぜいたくを言わないといろいろ楽だなあ、というお話です。 夕食を早い時間に食べることにしています。 朝起きると相当におなかがすいています。そこでバナナかリンゴを半分。水を少し。これで出かけます。 用務地の最寄り駅付近のカフェやファーストフード店…
ストレスフリーまたは良性ストレスだとワークとライフが溶け合ってくるというお話です。 「宅急便でーす」ヤマト運輸の配達員(セールスドライバー)はかならず明るい声で到着を告げます。同社の商標である「宅急便」を誇らしげに。 通訳業務の資料を受け取…
時代の最先端の科学・技術に関する通訳業務が偶然3件集中しました。すべて別の分野です。 そのうちの1つは情報を求めてインターネットを検索すると参考になるサイトや記事が数か月前から前日のものばかり。今まさに動いている事象なのですね。訳が定まって…
フリーランス通訳者につきものの不安についてのお話です。 「完全に準備ができている」という通訳者がいたら、嘘つきか詐欺師でしょう。 話者本人に成り代わりえない以上、完全な準備はおそらく無理。 通訳者、特にフリーランス通訳者で複数分野を手掛ける場…
他人からの指摘はとてもありがたいというお話です。 通訳学校に通い始めて半年後に出会った講師に通訳の内容そのものではなく体の姿勢などについて注意をもらったことがあります。 企業勤務時代は社内セミナーや採用活動(会社説明会・面接)を担当して人前…
通訳者の外見は抑え目・控えめに、というお話です。 以前の勤務先にいたころ、お客さんを訪問するときがありました。先方の担当者さん、だれでも知っているブランドの時計を身に付けています。ステンレス鋼ではなくホワイトゴールドで、石(小さなダイヤモン…
寝て待つのも必要だというお話です。 高校のときの同級生の縁で登録したエージェントがあります。 その後、照会を何度もいただいたのですがなぜか顧客事情でキャンセルになったり顧客予算に合わなかったりで9か月間稼働に至りませんでした。 なんだか縁がな…
通訳者の短期記憶(リテンション)のお話です。 私が何かつまらぬことを書くより、良い記事がウェブ上で読めるのでそちらを紹介しておきましょう。 アイ・エス・エス・インスティテュートのサイトにある「曽根先生の通訳学習相談室」から Question 3 リテン…
お世話になったかつての恩師の話は冷酒のように後で効くというお話です。 2012-12-09 簡単な算数(プロ通訳者になれない理由) この以前の記事で、通訳学校に通う受講生にとっては通訳は特別なことであるいっぽう、職業通訳者にとっては通訳は毎日のことだと…
通訳エージェントへのお願いです。といっても事務連絡の具体的な細かい点について。 このブログを読んでくださっている中には通訳エージェントで仕事をしている人もいらっしゃるだろうと思って書いてみます。 通訳エージェントと通訳者との間のやりとりはか…