50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2019-11-24 ちょっと特別な日々

通訳業務はどれも特別なものですが、今回は同席した通訳者が特別だったというお話です。


通訳学校インタースクール東京校に通っていたときのことです。会議通訳本科Iで1日だけ同じクラスになった受講者がいました。半年ではなく1日。なぜかというとその方は次週から飛び級で次の課程に進んだからです。


その後その方とは折に触れやりとりがありました。フリーランス活動は私のほうが先行したので被雇用(社内)からフリーランスに移行する悩みの相談など、今となっては懐かしく思い出します。


そして今年 2019年はずいぶんと一緒に仕事をする機会に恵まれました。なかでも感慨深いのは専門度の高い仕事を逐次で行った業務。通訳業務の形態にもいろいろありますが、逐次の2人体制はちょっと特別ですね。通訳者相互にもう隠すものは何もない。スティーブ・ジョブズの表現を借りると

You are already naked.

なわけです。原発言の解釈、表現の選択など、ずいぶんと学ぶことがあります。

通訳者2人が相互に敬意を払って共同して仕事をすると顧客に良い印象を残します。お客さんに最大の価値を提供しようとする姿は必ず通じるものだと思います。幸いにも顧客からもそれなりに評価されたと後日聞きました。明日への励みとなります。


いつものカフェの若い男性店員が手際よく木の葉を描きます。

f:id:shira-j:20191122195623j:plain