50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2019-06-18 仕事が趣味

ストレスフリーまたは良性ストレスだとワークとライフが溶け合ってくるというお話です。

「宅急便でーす」
ヤマト運輸の配達員(セールスドライバー)はかならず明るい声で到着を告げます。同社の商標である「宅急便」を誇らしげに。

通訳業務の資料を受け取る通訳者の心境は
「来たか…」
ですね。厚さが10cmくらいあったりします。冬だと冷え冷え、夏だとほかほかです。

業務の準備は1つだけに集中できるときも複数を並行して進めるときもあります。こちらに手を付けるとあちらが気になる…。時間の配分に悩みますし、取り掛かってみると時間の見積もりが大きく外れることもあたりまえ。
「資料を読んでみないと準備の大変さがわからない」
ことが通常だと感じています。

受領した資料よりその他の調査研究が重要なこともよく起こります。


それでも毎朝起きるときには元気いっぱいです。不安がないわけではないのですが、
「このストレスがずっと続いて自分の思うようにはなりそうもない」
という感じではないのですね。ストレスはありますが、それはいわば良性のストレス


ブログ「定年からの通訳デビュー」で著者のモコちゃんパパさんはこう書いています。

実際、大抵の仕事は趣味になり得るほど面白いと思う。

大きな組織、それも1960年代の枠組みを持った場所で定年まで勤務した方がフリーランスで通訳その他の仕事をしてこう感じるのはよくわかる気がします。私も大企業で28年を過ごしてフリーランス通訳専業になりましたが、
・自分が他と差別化できるところで
・自分で決め
・自分で実行し
・自分で結果を引き受ける
この手ごたえを感じると、限りなく ワーク = ライフ になってくる気がします。


そば粉が何%だとかゆでたてがどうしたとかという野暮なことを言ってはいけません。気持ちの良い接客とさっと出てくる丼。駅のそば店は今日も人のために役立っている。

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