少し上に、少し外に。そう意識していないと縮こまってきそうというお話です。
今年も半分が過ぎようとしています。六か月分の業務を振り返ってみました。思ったよりも「おなじみ」の業務が多い。
繰り返して発注してくださるお客さんがいらっしゃるのは本当にありがたくうれしいこと。通訳の質はずっと同じではよろしくなくて、わずかずつでも向上させる必要があると思っています。それでようやく顧客側は
「うん、前と変わらずちゃんと通訳してくれている」
と感じることになると思います。
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もう一つ気づいたのは、
「やはり5年では仮免許なのだな」
ということ。会議通訳の「保守本流」ともいうべき国際会議の通訳実績がまだ少ない。そうした仕事は実際の難度とはまた別の尺度で「格上」とみなされています(経営会議や工場の通訳、IR通訳にも難しく重要な場面はたくさんあります)。そうは言っても「第△回世界☆☆会議」の仕事が定期的に回ってくると会議通訳者という看板に偽りがなくなっていいかなとも思います(通訳者が会議通訳者を目指さないということももちろんありますけど)。
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今年は昨年まで経験しなかったような仕事をいくつか経験することができました。かなり背伸びをしたり「いつもの仕事の箱」から外に出る勇気を奮い起こしたりしました。ちょっと背伸びしすぎたか、というときもあります。飛び込んでみたら急流だったり水が冷たいこともあります。それでもなんとかお客さんに価値を提供するしかありません。まずは腹をくくって。天も総覧。
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高層階にて。