50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2020-12-20 苦労の後

日本会議通訳者協会主催のオンラインセミナーの企画・実施をしました。内容はサイトトランスレーションです。

ことの発端は同協会の理事のひとりと話をしていて、
「サイトトランスレーションはしばらく続けているといろいろ気づくことがあるね」
と口に出したことです。

「それをセミナーにしよう。よし、決まりだ」
とその場で背中を強く押されました。


セミナーの企画・実施はこれが3回目です。

  1. 通訳者向け会計の基礎知識(東京・大阪)
  2. 通訳者業務請負契約の知識(東京・オンライン)
  3. サイトトランスレーション(オンライン)

過去2回は過去の企業勤務経験が背景になった、いわば通訳業界では「色物」でした。サイトトランスレーションはそれよりもずっと通訳の核心に近いですね。


通訳学校に通って通訳者になりましたが、その間もその後も基礎学習としてサイトトランスレーションをいろいろと方法を変えて試しながら続けてきました。
「これこそが正しいサイトトランスレーション」
と言うつもりはまったくなく(その資格もありません)、ひとりの学習者・通訳者としてどんなことを考えてどう取り組んできたかを紹介すれば、セミナー参加者が学習方法について考えるきっかけになるだろうと思ったのです。


いつものように構想は紙のノートに書いていきます。断片的な事項を書きだしたら簡単な流れを考えてさらにノートに書いてみて、それを元にパワーポイントのスライドを作るのがいつもの方法です。電池が長持ちするノートPCを買ったのでいつものカフェでも作業ができました。会計や見積書の作り方などでは企業勤務時代の知識が役立ち、他の通訳者との違いが十分にあったのですが、こんどは違います。どうしたら参加者に価値を提供できるかかなり悩みました。

スライドの7割くらいを作った後に少し苦労しました。一貫性を持たせ、ある程度の満足度を残してどう終わるか。

幸いにも当日はマイクロフォンに向かって話しているうちに徐々に「熱量」が高まり、話したいことをすべて発表できたように思います。お説教臭かったら申し訳ない。


いつもの散歩道。アオサギのアオちゃん(仮称)も元気。一瞬の早業で魚を取って丸飲みです。

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