フリーランスでもときには社内通訳者のような働き方もするというお話です。
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2022年の中頃からとあるプロジェクトの通訳を定期的に引き受けています。年間で合計すると客先別売上で最大になるほどです。2014年に通訳業を始めたときも夏から3年程度プロジェクト(2022年とは違います)でずいぶん稼働しました。
2019年にも別の顧客でやはりプロジェクトで通訳。
顧客としては派遣社員を雇用するほど経常的に通訳業務はないが、毎回違う通訳者が来るようだと顧客・通訳者双方の慣れの問題もある。プロジェクト会議の予定がある程度判明したらまとまった日程で同じ通訳者を確保する合理性があるわけです。
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通訳者にとっても全く新しいことが毎回出てくることはないので準備もしやすく、会場に行ったり遠隔で接続したりするときもとまどうことがありません。周辺業務に変化が少ないとストレスはかなり下がることがよくわかりました。
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こうした業務形態だと動きが少ないようですが、実は通訳の品質を向上させる動機はかなり強いのです。
- 日程の都合で他の通訳者が入るときに比較される。お客さんが
「あれ、ひょっとしていつもの通訳者よりいいかも」
と思う可能性も当然ある。 - 顧客は無意識に品質向上を当然のことと受け止める。だんだんと通訳サービスの価値に「小さなうれしい驚き」を見つけにくくなる。
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通訳者の好みも様々で、新しい環境や業務内容に良い刺激を受ける人もいればプロジェクトを相当の期間担当して「チーム員と共に進む」感覚を好む人もいるでしょう。異なった種類の仕事を実際にしてみると自分が何を求めているか、何を快適と感じるかがだんだんとわかってくるように思います。
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私の知る神奈川県横浜市。