50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2022-06-19 一年の計

自営業者の税務年度は1月開始・12月終了です。管理会計も同じ年度で実施しています。


年末が近づくと翌年度の簡単な事業計画を考えます。計画と言うよりは「期待」と呼んだほうが正しいかもしれません。内容は二種類。

  1. 年間の「コア通訳報酬」額
  2. 顧客・業務開拓


コア通訳報酬は私が勝手に使っている用語で、消費税別の狭義の通訳報酬です。含むのは通訳報酬・二次使用料・通訳報酬の時間延長手当・打合せ報酬。含まないのは交通宿泊費・出張手当・宿泊手当・移動拘束など、通訳そのものに関係のない収入です。


顧客・業務開拓は次の年にどのような顧客と取引をしたいか、どのような仕事をしたいかです。「△△エージェントに登録する」や「□□分野の仕事をする」といったもの。具体性のない「願望」に近いものもあれば、具体的な行動まで考えたものもあります。


年の途中で進展を確認しますが、計画に従ってものごとが進んでいることもあるし、予定外のことに取り組むようになることもあります。新規取引先の開拓は仲間の通訳者の紹介によることが多く、思いもかけなかった進展もありました。


取引先や取引先の比重は時と共に変わっていきます。主要取引先のシェアの年度別推移をグラフにしました(2022年は前半のみ)。一番下と下から4つ目の取引先は以前に多くの取引がありながら現在では取引がなくなっているのがわかります。それでも他の客先への売り上げが増加したので総額は伸びています。客先によって通訳業務の内容は異なるので、自分が望む仕事に近づいていくためにも健全な入れ替わり・増減は必要でしょう。個人事業主と「主」の字が付くのですから、自分で考えて行動する機会が与えられていると思うようにしています。