50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2022-10-17 Laggards(遅滞層)

マーケティングの用語でよく知られている E. Rogers 教授提唱の「イノベーター理論」。新商品を買う際の消費者を行動別に5つに分けています。

  1. イノベーター なければ自分で作ってしまう層
  2. アーリーアダプター 流行に敏感で情報を集めて試す層
  3. アーリーマジョリティ 平均よりは早く導入する層
  4. レイトマジョリティ 様子見をしてから導入する層
  5. ラガード 新商品が主流になってから導入する層

私の場合、コンピューターのOSは上記の2ですね。ベータテストが終わって正式ダウンロードが可能になるとすぐにインストールしてみます。主要アップデートも同様。Windows11 の 22H2 もすでに適用しています。

いっぽうでPHSから折り畳み式の携帯電話に切り替えたのが2014年8月、スマートフォンに替えたのが2020年3月と、電話についてはラガードもいいところです。

外部事情による必然性が生じてようやく電話の変更をしています。出張先の作業地でPHSの電波が届かないところがあったので携帯電話に移行。新型コロナウイルスの流行で在宅電話会議の注文を受けてからあわててスマートフォンに移行です(持っていた携帯電話にヘッドセットジャックがなかった)。

スマートフォンの契約は危ういところでした。店で即日受取の翌日からコロナ対策で店舗が一時営業停止。その電話を使った業務は翌日でした。


そしてスマートフォンを使い始めてから2年半してようやく Google カレンダーを使い始めました。これも外的要因がきっかけです。紙の手帳を駅に落としてしまい青ざめました。仕事の予定がわからくなります。仕事の照会が来てもその日が空いているかがわかりません。幸い数時間のうちに駅の改札で受け取ることができました(JR東の遺失物の登録が迅速で助かりました。遺失物事務所に行ったら係員が端末で照会して「まだ改札事務所にあります」と教えてくれました)。


通訳者仲間が半ば呆れてオンラインカレンダーを勧めてくれました。クラウドデータが失われたりアクセスできなくなるリスクよりも紙の手帳を失った場合のリスクが大きいことにようやく気付きました。

Google カレンダーの最大の利点はデバイススマートフォンやPC)が故障したり紛失したりしても別のデバイスで同じデータを見ることができる点ですね(何をいまさら…)。しかし使ってみると予定の記述に集合場所を Google Map のリンクで示したり、エージェント担当者のメールアドレスを張り付けたりとかなり便利なことがわかりました。


PDFにタブレット用のペンでノートを取ったり遠隔通訳用のマイクやイヤフォンを使う様子は現場やソーシャルメディアの投稿でわかりますが、他人の日程管理はなかなか見る機会がないので自分が取り残されているのに気づきませんでした。


今年も実を付けました。