時間単位で発注される仕事のお話です。
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原則1回1時間・在宅遠隔の業務を引き受けて1年半くらいになります。通訳業務の発注は伝統的に半日(午前または午後)と全日(午前と午後)ですが、短時間の業務を半日以下の料金で発注することも行われています。時間当たりの単価を高く設定することで業務ポートフォリオに組み入れている通訳者もいますし、低価格化・切り売り化につながるとして警戒する通訳者もいます。
打診を受けたとき、今後の自分の事業展開を考えて引き受けてみることにしました。自営業の請負の利点はいつでもやめることができることです。
「あ、これは見込み違いだった」
となれば撤退すればいい。
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特定の業界の最先端の情報に触れることができ、その他の業務を請け負うときにその知識がかなり役立つようになりました。これは期待したとおり。
予想を上回ったのは年間売上への貢献です。短時間の業務をその他の業務の合間にうまく受注することができ、年間ではかなりの額になりました。ときどき1時間単位の業務が1日に3件入るときもあり、そうなると売り上げは半日や全日の業務と変わりません。
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通訳技能を向上させる機会になるのも予想外の収穫でした。業務時間が短いので疲労を感じることなく自分の通訳を簡単に振り返ることがができます。
「通訳のキレがいまひとつだった」
と感じたら、それがどのような場面でどう起こったかを鮮明に思い出すことができるのです。話者に本当に忠実だったのか、聞き手にしっかりと伝わる訳を出していたのか。その場で改善案を考えるようにするのは効果が大きいと感じます。
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パキスタン料理の店の名物「ニハリ」。羊の骨付きすね肉の煮込みです。神奈川県綾瀬市の「ハラールカレー シャムス」では群馬県伊勢崎市にあったパキスタンレストラン「マーディナ」のシャムスさんが調理しています。
ナン工場も兼ねていて、ナンをたくさん配送しているらしい。
※ 持ち帰り専門店で、店内に1組2名だけ座れるテーブルがあります。