社会に大きな変化があれば、通訳業界にも影響があるだろうというお話です。
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コロナウイルスの影響で人が集まる産業活動が急速に縮小せざるをえません。会議・式典・娯楽・運動・外食などが大きく制約を受けています。
「この騒ぎがおさまれば」
「正常に戻れば」
と考えるわけですが、以前と同じようにはならないはずです。
人が集まることに関係する活動が急速に縮小しましたが、感染が広がるにつれその他の産業も減速していきます。製造業でも生産拠点の活動を止める報道が相次いでいます。
こうして経済活動全般に影響が出ると企業の財務業績も低迷することになり、厳しい費用削減に乗り出す可能性はとても高い。通訳・翻訳費用は「削られやすい」費用ではないでしょうか。この点については以前も書きました。
人が一か所に集まれないために遠隔会議が急に増えています。この経験から
「いままでみたいに飛行機に乗って集まらなくてもけっこうできるじゃないか」
というように意識が変わってくるだろうと思います。
「元に戻る」のではなく、「違う状態になる」のがあたりまえ。世の中の流れは似たようなことを繰り返しているようで少しずつ変わっていく。
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pho bo(牛肉の薄切りのせ米粉麺)。ミントやノコギリコリアンダー、バジルが別皿なのがベトナムの流儀だそうです。