コロナウイルスの感染流行で私の通訳の仕事はほぼなくなりました。通訳者であまり影響を受けていないのは日本に居住する外国人の通訳を担当する人(主に社内通訳者)と放送通訳者くらいでしょうか。
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仕事の予定がまったくない手帳を見ると、勤めていた企業を退職して通訳学校に通っていた頃を思い出します。週に1日か2日の通訳学校の他には決まった予定がない日々。自分ですることを決めて取り組みます。がんばってみてもなまけてみても誰も何も言いません。
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会議通訳の仕事が再開するまでにはまだ数か月単位で時間がかかるでしょう。再開しても通訳業務の依頼が以前のように数多くあるかはわかりません。前回も書いたように「戻る」ことはなくて何か違う状態に変わっていくだろうと思います。
具体的には以下のようなことが起こると想像します。
- 業務量の減少
- それに伴う通訳報酬への下方圧力
- 遠隔通訳(通訳者が会議室の外からオンライン参加)への移行
- 遠隔会議(会議参加者と通訳者がオンライン参加)への移行
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それではどうするか。通訳技能を強化する人もいますし、新たな通訳市場を考える人も、通訳者としてどう市場に訴求するか(ブランディング)を考える人もいます。どれが正しいということはなく、それぞれの生きかた、仕事のしかたによって今何をするかが決まっていく。
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売上の変化が急です。3月までは実績、4月・5月は現在の予定ですが、業務がなくなる可能性も高い。