学習
最近2か月くらいの仕事をする中で、・自分が追い求める「イケてる訳」(の影) と・自分が実際に出す訳との落差を意識していました。 自分の技能の伸びがガラスの天井に軽くぶつかったような気がしていました。 ▼そんなときに通訳の神様は良い機会をくれま…
英語の学習で、何か試験があったほうが目安があって取り組みやすいという方がいらしたら以下をおすすめしたいと思います。 IELTS TOEFL Cambridge ESOL Examinations ▼それぞれの試験の比較について TOEIC980点の大学生のブログ に良い記事があります(各種…
出張を伴う夜間業務をして、休みを1日はさんで企業の幹部会の同時通訳。その翌日にお世話になった通訳学校の受講生募集セミナーで講師をしました。 ようやく緊張が解けようかという週末。 こんなときこそ気分を切り替えて基礎練習の機会なのでしょうね。言…
読むたびに「この人、わかってるな」と感じるブログがあります。 通訳者・通訳学習者のブログとして今おそらく最も旬なのは:通訳者Mのブログ ▼先日著者のMさんに再度会うことができました。前回はMさんからの呼び出しで「通訳の学習で聞きたいことがある。…
訳を出した直後に心のどこかで小さな声が聞こえる気がします。 「そうじゃないだろう。もっとぴしっと決まる訳があるはずだ」「もっと簡潔にできるはずだ」「それで本当に話者の意図がしっかり伝わるのか」「自分勝手な表現になっていないか」 この違和感を…
いろいろと試すのが好きです。 最も大きいほうでは、会社勤務から通訳者、それもいきなりフリーランスになるのを試したことでしょうか。 通訳学校の教室でもいろいろ試していました。外から見ると鈍いように見えたはずですが、自分なりの学習テーマに従って…
原発言の単語や構造をしっかりつかまないと文の意味が正確にはとらえられない。よーく清浄して曇りのないレンズを使い、しっかり焦点を合わせて写真を撮るような感じでしょうか。 そうすれば話者の言いたいことを理解する確率が高まるはず。「メッセージを訳…
日本会議通訳者協会(JACI)主催の通訳者の集まりが告知されていました。 2017-02-25(土)17:00~20:00 第3回 JACI サロン 通訳のチームワークについて語ろう!(パナガイド同通演習付き) 講習会とも少し違う「サロン」です。第1回が大変好評で第2回を…
通訳者がいなければ言葉が通じずに意思疎通ができないのですから、通訳の品質に多少難があっても「ないより(はるかに)ましじゃないか」という考えも十分に可能だと思います。 一方、話者本人に成り代わって話すのだから、「話者がもしこの言語を話したら、…
インタースクールでお世話になった講師と話をする機会がありました。 いつもと同じ自説を聞いたのですが、深みが少し加わっているのを感じます。前回に聞いたときと違う。発展があります。 日本会議通訳者協会の打ち合わせで会員と話をしたときも常に学習を…
通訳の学習を続けている人はまじめに努力している場合がほとんど。さらに、言語を扱う能力を十分に持ち合わせていることも多いと思います。 しかし、ここに落とし穴もあります。 「知」「理」の実力があるために、自分が出す訳文を少し難しいものにしてしま…
The Economist を定期購読しています。目をいたわりたいので紙の印刷版です。 週刊なので昨年の中頃までなんとか読めていたのですが、出張や遠距離通勤の業務が続いて10週間分ほど読めずに積みあがってしまいました。 少しずつ追いついてきたと思ったら、…
しばらく前に逐次通訳ばかり数日間担当しました。専門的な内容でやりとりの数も多く、かなりの試練でした。 発言を丸ごとさっととらえることができれば最小限のノートで間髪を入れずに落ち着いて自然な訳出ができます。うまくいかないときはすべてが逆となり…
日本会議通訳者協会主催の日本通訳フォーラム2017が 2017年8月26日(土)に開催されます。 今回の基調講演は(あの)鳥飼玖美子立教大学名誉教授です。 今回で3回目となりますが、第1回・第2回とチケットが完売となりました。 参加を希望される方は早めの…
インターネットの利点は「探し物」と「出会い」でしょうか。 英語の学習についての良質な記事を見つけました。 通訳学校や翻訳学校に入ったにもかかわらず初級に留まって進級できない場合にはA言語(日本語)かB言語(英語等)またはその両方の運用能力が…
一言一句を細かく追おうとすると大きな流れを見失うことがあるという警句をよく見かけます。通訳では言葉だけではなく「言いたいこと」を伝えることが重要だといいます。 ここで注意したいのは言葉を捕まえることの重要さを忘れてはいけないということ。 細…
鳥飼玖美子著「通訳者と戦後日米外交」を読んでいます。 博士論文として英語で書かれたものの邦訳というか、著者本人による日本語書き下ろしですね。 学術論文としての取りつきづらさは冒頭わずかに感じるのですが、論文の中核をなす日本人通訳者からの聞き…
講演を材料に日本語→英語の通訳の練習をしたら、思っていたほどできません。 ちょっと衝撃を受け、いろいろと思い出してみました。 The Economist を素材にして声を出さない文章再現(reproduction)を4年ほど続けている。目で文章を追い、視線を外して唇を…
日本会議通訳者協会が 2017年02月05日 に札幌で通訳ワークショップを開きます。 日英・英日通訳ワークショップ in 札幌 同様のワークショップを過去2回東京で実施していますが、たいへん好評でした。 通訳者のための団体が主催するのでいろいろと「こちら側…
外務省職員が通訳をする際のようすがよくわかる記事がありました。通訳全般についても示唆するところがとても多いと思います。すばらしい投稿だと思いました。 ローコンテクスト社会で<通訳する>ということ――新潟県立大学「政治学入門」授業公開 田村優輝×…
四国旅行中は南アジア料理を食べませんでした。 すこし久しぶりにスパイスの入ったものを食べようと、まず座間市の「ビリヤニハウス」に自動車で向かいます。右折して駐車場に入ろうとしたら対向車が左折で同じ場所に入り、2台分の駐車場がふさがりました。…
通訳は演劇や音楽演奏、武術といった時間の流れと共に生まれて消えていく芸に近いと思っています。 これに運動も加えるべきですね。 最近ではリオデジャネイロオリンピックでのバドミントン女子ダブルス。日本の髙橋・松友組の最終セットは鬼気迫るものがあ…
日本会議通訳者協会の会員になる大きな利点の一つが過去の通訳フォーラムでの講演動画を見ることができることですね。これが理由で日本の首都圏外や外国からの入会がかなりあります。 今年は通訳フォーラムで録画を担当していて、他の部屋の講演を聞くことが…
通訳者がいなければ相互理解が成り立ちません。 ですから、通訳者は常に「いないより、いたほうがよい」ということになります。 私はこの事実に甘えてはいないだろうか。 本人が外国語を話したとしたら、という正確で自然な訳を追求しないといけないのではな…
どんどんと頼もしい記事が増えている「英語家Mitsukiの通訳ブログ」。 「同時通訳、備忘録」という記事を興味深く読みました。 元の日本語にピタっとくっつきすぎると出来ないんだよなあ。 日本語は英語と大きく違いますから、日本語の単語の意味そのものや…
何かをしてみると新しいことが見えてきます。 丘の上まで登ると今まで見えなかった光景が広がるのに似て。 あきらかに脇道だとわかったり、自分に不利になりそうだったり他人に迷惑をかけそうでない限り、通訳関係での私の返事はいつも「はい」です。 企業勤…
日本語の議事進行を英語で「実況中継」するような仕事がたまたま重なり、肩慣らしとして同時通訳の練習に偏っていました。 そういえばノートを使った逐次通訳の練習をしばらくしていません。 仕事で逐次通訳をすることもありましたが、さほど問題は感じませ…
日本会議通訳者協会(JACI)のイベントがありますのでお知らせします。以前に参加したことがありますが、入門以前の学習者からある程度経験を積んだ人まで、誰でも得るところのある、気楽でありながらためになる集まりでした。 【10/15】JACIワークショップ …
外国のオーケストラで演奏活動を行っている Mamiko さんのブログ記事には外国語の学習を考える際にも参考になることが多いと思っています(以前にも紹介しました:2014-09-18 通訳している自分を制御する)。 通訳は芸術とは違うのでしょうけど、技能という…
川べりの散歩道を歩くときに同時通訳の練習をすることがあります。 天候の都合で室内で同じ素材を使って練習する機会がありました。 あれ。 なんだか調子がよくありません。自然な表現が何かにひっかかって出てこないような感じです。おそらく環境が変わった…