50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2023-01-30 通訳需要大

昨年暮れから通訳者仲間やエージェントの人に会うたびに同じ質問をしてきました。
「2022年後半の日本の通訳需要はいままでに例がないほど旺盛だと感じましたか」
「2023年1月・2月の仕事量も多いですか」


応えは例外なく
「旺盛であり、2023年に入ってもその勢いを感じる」
というものです。通訳者仲間の中には1月半ばで3月末までの平日がほとんど埋まったという人もいました。

私も2022年の年間通訳報酬は2014年に通訳専業になって以来の最高だった2019年を超えて現在までの最高額になり、2023年1月(確定)・2月(今後さらに増えるはず)も共に同月比で最高になりました。

昨年2022年の1月・2月はかなり出足がゆっくりしていたので今年の進展は意外でした。


業務量が多くなっているのは私だけに限らないので、今のところ以下の2点を挙げておきます。

  1. 通訳者として世に出る時期が今年の人はかなり幸運ということになるだろう
  2. 通訳需要が一種のバブルで、世界経済の減速や金融不安が広がれば一気に業務量が(いままでとの比較で)減少する可能性もあるのではないか


自営業通訳者の業務量は景気の波や社会の変化にかなり反応すると聞きました。2003年の SARS重症急性呼吸器症候群)、2007-09年 の世界金融危機、2020年- の新型コロナウイルス流行のたびに大きな打撃を受けています。

そのいっぽう現在のところ日本の企業業績はかなり良好で通訳予算は確保できているようです。

通訳を志望する人が自らよく考えて果敢に市場に出るには良い時期だと思います。現場でお会いしましょう。


ベトナム南部の料理「ブンボーフエ」。ブンは丸断面の米の麺です。香草が豊作で価格が下がったのか、たくさん盛ってくれました。牛肉もたくさん入っています。