加齢にはあらがえないというお話です。
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ブログの表題のように28年の会社勤務の後に自営の通訳者になったのが少し珍しいためか、通訳関係の雑誌などの取材を受けてインタビュー記事が今までに3つほど掲載されています。もうすぐもう1つが専門誌に載ります。これでこの関係の情報提供は終わりにしようと思っています。
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仕事量がどう増えていくかは通訳者それぞれですが、大多数の人は通訳業務件数が少ない状態を数年は経験するはずです。さもなければ未経験の企業内通訳者として経歴書に「通訳」と書けるように仕事をすることになるでしょう。
つまり、それなりの収入を得るようになる前に少し時間を必要とするわけです。業務がなんとか軌道に乗ってからの時間はなるべく長くしたい。その点で40歳で通訳を始めた人は50歳で始めた人よりもかなり有利なのは間違いありません。準備期間の後の豊かな通訳者人生の「刈り取り」期間が10年長いのは大きな違いでしょう。
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こんなことを書こうと思ったのは体力の衰えを少し感じたからです。数年前に深夜から早朝にかけての仕事をしたときにこんな記事を書きました。
このころから深夜業務は引き受けていません。そして、最近になって早朝の業務でも回復に少し時間がかかるのを自覚しました。朝4時くらいに起きて午前の早めの時間に終わる仕事です。早く寝ればさほど並外れた業務時間ではありません。これがあたりまえという人も多くいます。それでもこの勤務が少し続くとその後になんとなく疲れを感じます。
「これがおそらく『もう若くない』ということか」
と思いました。少しずつ体力面で、そして恐ろしいことに気力の面でも制約が出てくるのでしょう。
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手際よく作れるようになりました。考えて、試す。大切なことです。
鶏にはゆでたカシューナッツをすりつぶして加えました。じゃがいも・オクラは今回は水分を飛ばしました。豆スープはムングダール(緑豆のひきわり)です。豆を乾煎りして香りを出してから煮て、パンチフォロンというベンガルの香辛料とマスタード油(マスタードの実を絞った油)で仕上げます。