訳語は保守的に、用心深く出したほうが安全というお話です。
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「加工」・「工作」・「製造」がそれぞれ特有の意味を持つ企業があるかもしれません。「製品」・「商品」・「完成品」・「品目」の意味は違うかもしれません。
事前資料がないときにはとりあえずこうした用語が出てくるたびにノートしておいたほうが安全だと思います。訳出用のノートと別に用語のためのノートを用意しておくといいですね(仲間の通訳者に教えてもらいました)。
訳語はとりあえず一対一の対応になるよう機械的に決めたほうが安全な気がします。話が進んでわかってきたら修正してもいいでしょうね。聞き手を困惑させないよう注意しながら…。場合によっては
「通訳者からの訂正です。△△はAという意味で、◆◆はYという意味でした」
と説明する場面もあるかもしれません。
蛇足ながらこの
「通訳者からの訂正です」
と言えることも通訳者に必要な矜持だと思います。通訳者が発することばは原則として話者が発したことばなので、通訳者の発言は区別しなければいけないはず。
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立派なベトナム料理店が開店していました。