長年の企業勤務に終止符を打って自営業の専門職に就く。これだけでもそう簡単なことではないですね。なんとかして通訳者として世に出て生計を立てるだけの収入を得るのを当面の目標として進んできました。
ここに欠けているものがあるとすれば
「通訳者になる理由は何か」
「通訳者として何をしたいのか」
ということでしょう。
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コロナウイルスの流行騒ぎがなければ通訳報酬の数字を追いかけ、いわゆる「格の高い」通訳業務を請け負うための努力を続けていただろうと思います。
しかし、これって有名大学に入りたい・一流企業に就職したいといったたぐいですね。十分に意味はあるのですが、それ自体は目標(しるべ)にはなっても目的(まと)にはならない。
コロナウイルスの流行で業務量が減り、今後の通訳業界も今までとは違ったものになるのはまず間違いない。変化は量的にも質的にもあると思います。仕事が減っただけ考える時間ができました。
「世間は君を通訳者と呼んでくれるようになったかもしれない」
「それで、君は何をしたかったのだい?」
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新宿区四谷のカフェ「ココカラ」が開店10周年を迎えました。しっかりと生き残るのも並大抵のことではありません。自営業の先達として存在を心強く思っています。コーヒーは豆の焙煎を少し深くしたのが店主の好み(食後に出すことも考えて)。小さな菓子を出してくれました。