急に現場に出られなくなった通訳者・休暇を取る通訳者の代わりに仕事に入る形で新しい通訳エージェントに登録してきました。
そうしてわかったことがいくつかあります。
- エージェントの成り立ち(歴史)によって客筋が違う。大手通訳エージェントには会議通訳の発注が集まる。いっぽう、例えば翻訳が中心のエージェントの顧客が「翻訳のついでに通訳もお願い」と依頼してくる通訳業務は一味違ったものが多い。同様に労働者派遣が主な会社が扱う通訳業務にも特色がある。
- 小規模なエージェントだと経験がさほど長くない通訳者にも比較的大きな(格が高いとされる)仕事が回ってくる確率が高くなる。「寧ろ鶏口と為るとも、牛後と為ること無かれ」と考えるなら一考の余地がある。発注側は調達の透明性のために見積もりを複数社から取るので、小規模なエージェントにも大きな業務の見積もり依頼をすることも多いようだ。
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それと、私の考えとしてはリスクの分散は必要かと思います。ナショナルフラッグキャリアを誇りにしていた日本航空は経営破綻しました。日本の産業を支えるのは自分たちだという強烈な自負を持った日本興業銀行はその名を残していません。名門と呼ばれた東芝やシャープの苦境は記憶に新しい。
多く仕事を受けているエージェントから何らかの事情で仕事が来なくなることも考えておくべきだろうというのが企業勤務からフリーランスに転進した私の考えです。エージェントが業務の方針を急に変えることもあるかもしれないし、通訳者が大失敗をしてエージェントから切られることもあるかもしれません。
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またしても「らしくないもの」も食べちゃいました。チェーン店そば屋のカレーそばに引き続きチェーン店のカレーライス。どちらもなかなか良いじゃあないですか。