知らない分野では、先人が「これがいいよ」と教えてくれることはなるべく素直に聞き入れて試してみようと思っています。
通訳学校で講師が熱意をもって勧めてくれた再現練習に毎日少しずつ取り組んでいます。
さっそく一つ収穫がありました。
「よし、(この1回で)聞き取るぞ」
という集中力が大切ということです。
いまさら、ですけど…。
英文では冒頭に大切な要素(S+V)がまとまっていることが多いので、ここをすくい取るのが肝心ですね。頭でわかっていても実際に思い知るのはひと味違います。
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再現できる、あるいはその延長で訳出するためには、
・記憶に入れて
・記憶から取り出す
ことが必要だと思うんです。
入らないものは出てこないのですから、なるべく「鮮度を保って」入れる必要がありそうです。
様々な研究があるはずですが、素人なりに思いつくのは以下の2つ。
1.人間ICレコーダーになる
2.理解して意味づけを頼りにして取り込む
程度の差こそあれ、レコーダーのように記憶できる人がときどきいらっしゃいます(eidetic memory)。一度見た風景を後日写真のように正確に描ける人とか一度聞いた曲を寸分違わず再現できる人とか。
こうした能力がない私の場合は、2の路線でいくのかなあ、と思います。わからなければ(記憶に)入っていかない。わかるためには
・外国語としての困難を減らす
・内容の知識を持つ
ことでしょうか。
集中して聞くと再現率が高まるのは、英語を聞いて話の内容がはっきりとわかって意味を持つ(記憶しやすくなる)からなのだろうと推測します。
こんなこと書いてる暇があったら練習しろ、なのですが、通訳についての研究成果も読んでみたいと思います(役立つかどうかは別として)。
Oliver Sacks の著書が好きですので、通訳のように複雑な心の働きを解説した本には興味があります。
AIIC のおすすめリストで現在手に入りそうなのは以下のものでしょうか。
Basic Concepts and Models for Interpreter and Translator Training
学術資料として紹介してある以下の本には Kindle 版もありますね。
Introducing Interpreting Studies
でも、読む暇あるかな…。夏休みの課題図書にしようか。