2012年11月17日の授業では日英・英日の両方を扱いました。
土曜日の講師はどんどんと進めるので、受講者が訳出する順番もぐるぐると回ります。
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まず1つめ。
私のところにさほど難しくない部分が回ってきました。文法解釈は正しく話の流れも押さえた(つもりだった)のですが、誤った(あるいは不適切な)訳語を充当してしまいました。
こういうのは本当に悔しい。
悔しいからもう一度書いておく。
しみじみ悔しい。
しかし、これは単に訳語の問題ではなくて、やはり「押さえて」おいたはずの話者の意図が本当のところではわかっていなかったのかもしれません。
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そして2つめ。
訳語の「ど忘れ」もやらかしました。
借款に政府が保証を付けるという話で、「保証」がすっと出てこなかった。今までに仕事でさんざん「債務履行」やら「保証」やらを英語で読んだり書いたりしていたのに…。
苦し紛れに出しちゃったのが provide credit 。言った瞬間に
「しまった。これじゃ lend と同じだよ~」
と気づきましたが後の祭り。これは完全な誤訳ですね。
なぜか guarantee が出てこなかったんです。
こうしたときに the government backs up the loan とか何とか言えていれば 90点は無理でも 70点の訳になり、「話を伝える」という職責は果たせるわけです。
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おまけ。
そして授業の最後。もう私のところには回ってこないだろうと注意力が一瞬ゆるみました。
教材の発言者がウケ狙いで何か言ったのを聞いて
「つまんないこと言うなよな~」
などと思っていたそのとき、
「はい、Shiraさん」
とご指名をいただきました。
で、訳が出てきませんでした。これはいけませんね…。
授業でも自習でも丁寧に練習しようと思います。