年齢を重ねてから通訳業界に参入したのでいろいろと不利な点があります。最も厳しくかつ悲しいのは、顧客やエージェントに存在を知ってもらって運よく現場に出る回数が多くなったとしても、そのころに引退せざるをえないこと。
私と同じような年齢で何か新しいことを始める方はこの冷厳な摂理をよく考えておくといいですね。通訳学校で共に学んだ通訳者はこれからぐんぐんと機会を広げていく。一緒に同時通訳ブースに入ると今後に残された時間の差を思うときがあります。まあ、思ってどうなるものでもないんですが。
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そんな私でも少しだけとりえがあります。それは自分で変えようのないことであまりくよくよしないこと。
同席通訳者(パートナー)が誰になるかを気にする通訳者もいると聞きましたが、私はそうではないですね。伝説の通訳者でも新人でも、自分で選ばないのなら気にしてもしかたがない。チームとして最高の通訳をするだけ。
現場に入ってみたら事前情報と違ったり自分の(勝手な)予想と違うこともありますが、淡々と最善(と思われること)を試すまで。
物が落ちたときなどに平然としているのも特技のうちかもしれません。背後の交差点で自動車が派手に衝突したりレストランで重ねた皿が床に砕けても急にふりむいたりしないですね。
「ああ、事故か…」
と心でつぶやいてからのろのろと見てみます。
会社勤務を28年した後に大きく商売替えをしてなんとか4年間収入を増やしてきたので
「現状はいろいろあるが、とにかく望外のもうけもの」
と思っているからかもしれません。
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ライタ(ヨーグルトサラダ)がおいしい。クミンの粒を直前に挽く(刻む)のがコツ。自分の好みでどう作ってもうまくいく気がします。今回は以下で作りました。
・クミン粒(直前に挽く)
・黒コショウ(直前に挽く)
・塩
・水
・ヨーグルト
・さらしたタマネギ
・プロセッサで削ったニンジン
右は煮つぶしたトゥールダル(キマメのひきわり)とチャナ(ヒヨコ豆)です。豆を数時間水に漬けておけば圧力鍋でわずか7分程度で調理完了。油にスパイスの香りを乗せて加える「タルカ」という調理法です。
渡辺玲さんによるダールタルカのレシピはこちら。