鴨やアオサギ、カワセミも来る川辺まで徒歩20秒です。BBCの放送録音を聞きながら散歩しています。
「あ、これは同時通訳できそうかな」
という部分を歩きながら通訳してみます。
聞いてみると簡単そうでも通訳するとけっこう難しい。
一つ気がついたことがあります。
英語はだいたい 主語+述語動詞 が文の初めのほうに位置します。訳出する日本語では述語は後ろに置かれます。ですから、英文の意味を短期記憶に留めて日本語を繰り出していくことになります。このときの時間差(遅れ)を長めに確保できると訳出が自然な日本語になる確率が高くなります。
しかし、
日本語の訳文をきっちりと終わらせようと神経を使っているそのときに次の原文の大事な部分(主語+述語動詞)が耳から入ってくるんですね…。文の要素が似たような順番で出てくる言語相互の通訳ならずっとたやすくなるはずです。
同時通訳でやや遅れて追いかける難しさは短期記憶(リテンション)にあると思っていたのですが、実際には聞きながら訳すという同時進行の負荷も大きな問題なのだなあと(いまさら)しみじみ思いました。もっとも、こうして要素を分解して考えても通訳能力が向上するわけでもなさそうです。
・聞きながら話す
・短期記憶に留める
の2つをときどき意識して練習方法を考えてみたいと思います。
音声を聞いている自分と訳出して声を出している自分とを別個に感じ取ることができたらすごいかもしれませんね。同時通訳者はおそらくそんな感覚で仕事をしているのかもしれません。