・冗長な訳では尺が合わない(おさまらない・乗らない)
・一気に言い切らないと間に合わない
ということです。
この点で私の訳にはまだまだ課題があります。本人は一瞬言いよどんだだけのつもりでも、録音して聞いてみるとけっこう聞き苦しいものです。こうした点の改善は正確さと共に「商品品質」を実現するために必要ですね。
そして、逐次通訳の練習でもこうした点の改善は十分に可能ではないかと思います。あたかも自分が言いたいことを話しているように訳を出すようにすれば同時通訳に応用できるはずです。
IR 通訳コースの講師は逐次通訳演習の際に再三
「即座に訳出を始め、途中で止まらないように」
と注意しています。
また、上谷覚志(かみたにかくじ)さんがハイキャリアの「やりなおし!英語道場」に書いた「プロとアマの差?」は真実だと改めて思います。
現場経験者の通訳は、何を伝えないといけないのかを確定させてから、言葉を選びます。伝えるべきポイントを聞いた瞬間に整理し、通訳を始めたらそれを一気に出していきます。この記事は以前にも紹介したことがあるのですが、今になるとずっと切実に感じます。ありがたい教えは学習が進んでいないと本当のところは理解できないということは多いのでしょうね。