会議同時通訳の場合には2人または3人、密度が高く長時間になるときには4人の通訳者が動員されます。
遂次通訳でも長時間になるときには2人体制で交代しながらですね。これを1人で始めると、私の場合2時間半を越えたあたりで集中力に陰りが出てきます。
通訳者は複数ですが、話者は交代するわけではありません。同じ人が話すのですから、異なる通訳者からも同じような訳が出てくるのが望ましいと思いますし、そうした点にも注意を払うべきでしょう。そして、これは通訳学校で指導していないことのひとつですね(している学校もあるかもしれません)。
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自分の訳出が終わって同席通訳者に交代したら、数字や日付がたくさん出て来たときにノートを取るときもあります。他の資料に話が飛ぶ時にはそのページを開いて差し出すこともあります。しかし、私の考えと経験では、同席通訳者の訳出スタイルを良く聞くのも重要です。通訳者が交代したときに段差を極力少なくするにはどうするかの方策を考える時間です。
「私の訳出とどこがどう違うか」
「用語は統一されているか」
「要約(枝葉切り捨て)型か逐語(なんでも)型か」
(逐次の場合は)「訳を開始するまでにどのくらいの量を聞くか」
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次の自分の順番では同席通訳者の長さ・粒度(細かさ)に近づくようにしてみます。自分の主義主張として
「私の方針のほうが優れた訳になるはず」
ということもあるでしょうけど、通訳サービス提供では通訳者の違いを際立たせるよりは縮小するのが本筋でしょうね。
ただし、こちらに気を取られて訳の品質が落ちてはいけませんから、ほどほどに。
もう1人の通訳者が私の訳出スタイルに歩み寄ってくるのを感じるときもあります。内心
「さすが。恐れ入ります」
と思いつつ、次回にはその通訳者の良い点を1つでも取り込んでいこうと思います。その余裕がない場合がほとんどですが。
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最近続けて中華麺の写真を2件載せました。偶然にも通訳者南アジア料理部の副部長もちょっとおしゃれな食べ物の写真を報告してきました。季節の変わり目だからでしょうか。
10月、多くの企業では下半期の開始です。9月決算の会社では新年度の始まり。南アジア料理部の部長として、それらしい料理の写真を。
神奈川県座間市のインド・パキスタンレストラン「ビリヤニハウス」のDランチ 1,100円です。この他に飲み物が付きます。その日あるカレー3種類が出てきます。例によってナンをロティに替えてもらいました。ロティは薄いので2枚焼いてくれました。食紅を使わないとタンドーリチキンが自然な良い色ですね。