インタースクール東京校では受講生の訳出をカセットテープ(いまどき!)に録音し、受講生が持ち帰ることができます(他校はデジタルデータを使っているのでしょうか)。
中国語学習でカセットを愛用していたので私にとっては好都合なのですが…。
週末に自分の訳出をじっくり聞いてみました。会議通訳本科 I Advanced の期末評で講師が指摘してくれたとおりの課題が強く残っています。
1.訳の開始が遅い--他受講生が私より先に声を出しているようすが背景の音でわかります。
2.訳出がゴツゴツしている--不自然に間が空いくなど、最低限のなめらかさまで至っていない。
これはデリバリの問題ではなく、聞いているときの情報の取り込みに自信がないために全体的に余裕がなくなっているのだと思います(デリバリの音声面は過去のトーストマスター活動や講師の経験で若干有利だと思うので)。
復習として同じ箇所を繰り返してみました。こんどはかなり自然な日本語・英語になったと思います。
「やれば(きっと)ここまでできる」
と思うと、なんとなく気が楽になりました。あれもできないこれもできない、どうしようと思うと精神衛生によくないですね。
私は通訳訓練については
「ま、やればそのうちできるんじゃないの?」
とかなり楽観しています。この楽観が世間知らずや独善にならなければ良いわけで…。
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仲間とのお茶の席で話題になった Oliver Sacks の著作からいくつか。原著の英文は平易で読みやすかったです。
火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者 (ハヤカワ文庫NF) 原題 An Anthropologist on Mars
手話の世界へ (サックス・コレクション) 原題 Seeing Voices
妻を帽子と間違えた男 原題 The Man Who Mistook His Wife for a Hat