私の出身校「インタースクール」(学校教育法によらない民営通訳訓練機関)の会議通訳コース・チーフコーディネーターが
私は、スクール受講生、卒業生の皆さんとインターグループ会議通訳者としてペアを組み、稼動することを自らの信条としています。
と表明しています。
2016年7月のある日に同校の母体インターグループ(通訳仲介業)から業務打診メールを受け取ったときの期待・興奮・不安は容易に思い出せます。いつもの事務連絡にさりげなく
形態: 同時
パートナー: △△様
と、3年間の通学のうち2年間教室で指導を受けた講師の名がありました。その年の4月に同時通訳ブースで同級生と3人で終日の業務を経験してから3か月後のことです。それから今までこの方とは多くの回数ご一緒することができました。
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その後、同校の会議通訳本科2でお世話になった講師とも別の現場で一緒になりました。また、もう一人、代講に来てくれた講師とも何度も同時通訳を担当しています。
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そしてつい最近、私が通訳学校で初の授業を受けたときの講師と同席する幸運を得ました。あの日、2012年04月21日に教室で座った席もよく覚えています。その講師と同じ場所でイヤフォンを着けてマイクロフォンに向かっている…。
今年も様々な機会で通訳をする機会に恵まれてきましたが、不安を感じていた私を通訳の世界にいざなってくれた方と同じ現場に出たのは最大級の喜びでした。
私はその客先にかなりの回数おじゃましているので若干の「地の利」があったのですが、わずか10分で追いつかれてしまった気がします。経験と日々の鍛錬による分厚い実力と自分の通訳との差を感じました。
「なるほど、私はまだまだだ」
と思ういっぽう、なぜ品位の高い訳出ができるかのヒントもいただいた気がします。
教室でお世話になり、その5年後に現場でまた無言の教授をしてもらえる。本当にありがたいことです。
私は「インタースクール万々歳」と言って回るつもりはないのですが(他の教育機関も負けずに優れています)、冒頭に引用した
私は、スクール受講生、卒業生の皆さんとインターグループ会議通訳者としてペアを組み、稼動することを自らの信条としています。
に偽りがないことは経験しました。学校修了後数年のうちに私を指導してくれた4人の現役講師と現場に出て貴重な収穫があった事実を記しておこうと思います。
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川崎市高津区の「キングライオン」。スリランカ料理店です。日本向けのアレンジは一切していないとのこと。写真の1皿盛に豆のスープカレーが付いて 900円。ずいぶんお得感があります。