月に一度の「通訳道場」も第4回(全5回)が終わりました。
今回と次回との設定は投資家と企業IR担当者との個別面談です。
またしても着席位置は指定されています。今回はカナダ人講師の隣でした。
実習に先立って主任講師がIR通訳の市場や内容について説明しますが、それを外国人講師にウィスパリング(個人向け同時通訳)で伝えるのが隣に座った受講者の役割です(毎回順番で)。左右の受講者が交代で通訳していきます。
私は他人が聞いているところでの同時通訳は初めてでしたが、あれこれ考える間もなくいっしょうけんめい伝えてみました。このような
「泳げるかどうか水に落としてみる」
というのもいいかもしれませんね。
▼
主任講師は(おそらく故意に?)個人名を使ったたとえ話を多用します。
「で、IR担当の佐藤さんがアナリストのジョンさんに説明するわけです」
ここで私は「佐藤さん」や「ジョンさん」という名前には重要性がないと思って the IR manager とか the visiting analyst などと言っていました(めんどくさいし)。
考えてみれば外国人講師にも原発言の "Sato" や "John" という固有名詞は聞こえているわけで、それが訳出に含まれていないと
「この通訳、だいじょぶか?」
と思うでしょうね。
もう一つ気づいたのは通訳者交代の呼吸を計るのが意外と難しいということ。お互い時計を見て目くばせをする必要がありますね。
こんな気づきもおもしろいな、と思います。まだまだいろいろ出てくるのが楽しみです。