在宅同時通訳では準備が大切だ。業務が始まれば助けてくれる人はいないと思ったほうがいい。
まずは実施日と時間、内容の再確認だ。実施は日本時間(JST)で何時か。14時と午後4時とを間違えていないか。似たような別の業務のつもりで用意していないか。
資料が直前に届くと見たくなるが、それよりも先に済ませることがある。物理的な設定だ。コンピューターは1台体制なのか2台にするか。オーディオインターフェイスの接続は正しいか。パートナー通訳者との連絡経路は決めてあるか。
無停電電源装置を導入してから自宅内外の事情で電源が途絶えても業務を終わらせることができる。階下でもONU(光ファイバーの終端装置)につないだ無停電装置のパイロットランプが緑の光を灯しているはずだ。
コンピューター1台体制のときでももう1台を予備として起動しておく。2台はネットワーク上で相互に認識させて業務関連のファイルを複製する。
電子会議室の入室情報が最新のものかを確認し、言語別に複数の会議室リンクを受領しているときにはどちらのPCでどの会議室に入るかをしっかり確認する。
コンピューターオーディオの設定も重要だ。再生デバイス、発話デバイスは正しいか。これはOSで確認するだけではなく、会議室に入ってから会議室アプリでも必ず確かめる必要がある。
会議室に接続して主催者の参加が確認できれば第一関門は通過だ。パートナー通訳者が正しく入っているかも確かめよう。
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会議が終わるころにはすっかり暗くなる。部屋の空調と照明も忘れずに。