50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2021-06-13 いろいろと教わる

知らないことはいろいろあって、ありがたくも教えてくれる人がいるというお話です。


異なった客先、異なった現場でよく一緒になる通訳者がいます。これまでは客先事務所まで出向く仕事だったのですが、初めてオンラインで組むことになりました。

通訳者相互の連絡をどうしようかとメールで尋ねたら
「LINE の音声通話機能を使っています」
とのこと。そしてその次の説明を読んでちょっとびっくり。
「同時通訳用の Zoom を動かしているPCでLINEも立ち上げてます」
「音声出力は当然PC内部で混合されますから、イヤフォン1セットで聞きます」
「Zoom と LINE の音量はそれぞれのアプリで調節します」
「音声入力は1本のマイクを Zoom と LINE で共有します」


言われてみればそのとおりで、ミキサーもイヤフォン+ヘッドフォンの二重掛けも不要です。あわてずにアプリを画面で選んでミュートや音量調整をすることが課題ですが、これは大画面や複数画面で解決できそうです。


さっそく使ってみましたが、非常にいいです。私の場合はPC2台体制で、
1 本会議室
2 支援(LINE 音声+ビデオ会話、オンライン共有タイマー、メール)
という運用にしました。LINE のビデオ会話だと交代のときに身振りで伝えられるて安心感が増してとてもいいですね。


(おまけ)
Zoom の同時通訳機能を使って複数の通訳者で交代して担当するときには、抜けていく通訳者が次の通訳者の「出席者」アイコンを確認するといいですね。
・ミュートが解除されたか
・言語選択は正しいか(英語だと "EN"、日本語だと"あ" というアイコンが参加者名の右側に表示)
ここで間違いがあれば LINE 音声で伝えればいいわけです。


すでにこうしたことをしている方も多いと思いますが、デバイス1台でもできるというのは「言われてみるとなるほど」でした。

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