50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2020-08-15 みきわめの難しさ

身の振り方を考えるときかもしれないというお話です。


通訳者にとっては悩みが深い状況が続きます。

空旅客業や宿泊業だと
「オンライン旅行」
はありえないので、人が動けない限り需要は戻らない。事業の生命線は断たれてしまうのですが、少なくとも断たれることだけはわかる。

通訳者の悩みは一部の飲食店にも似ています。店舗営業ができなければ持ち帰りはどうだろう。仕出しはどうだろう。現場通訳がなければ遠隔はどうだろう。このように自らの経営資源をまだどこかで生かせるのではないかと考える。

しかし飲食店の新形態の販売は急には広がらないし、社内通訳や放送通訳、翻訳にはすでに稼働している通訳者・翻訳者がいます。転身とは新たな競争に参入すること。


会社員勤務で、予期せず年収が急に従来の4割になったら転職するはずです。道路沿いのドライブスルー店舗はバイパス道路ができて通行量が大きく変わるのなら移転は必須です。それでは、通訳需要が急減した通訳者はどうするべきか。

需要は盛り返すと考えるにしても、それは正常化バイアスによる「座視」ではなくて自分なりに考えた仮説に基づいていないと危うい。考えた結果の「待ち」戦略なら状況が変わったときに行動を修正することも可能かもしれません。いっぽうなんとなく待っていると、なんとなく市場が低迷したままでなんとなく仕事がなくなってなんとなく本業と呼べなくなる可能性もあるでしょう。