逐次通訳でノートを取るための練習も定期的にしています。
ノート取りの教科書が鋭い視点を紹介していました。ノート取りの練習を始めるときには音声ではなく音声を書きとった原稿を使えというものです。音に追われてあわてているのではノートの取り方を考える練習にはなりにくい。後で通訳するときにどう役立つか、どれだけ省略できるのか、どのようなことは書かなくてもいいのか。こうしたことを考えるには流れる音ではなくて「待っていてくれる」書面のほうが適しています。
密度が濃く推敲された書き言葉ではなく、音声の書き起こしを素材にするというのにも納得します。考えながら話した内容は書いたものとは異なります。
同じ個所を使って何度もノートの取り方を検討するのは効率の良い学習方法だと思いました。
Note-taking for Consecutive Interpreting: A Short Course (Translation Practices Explained) (English Edition) 2nd Edition (Andrew Gillies)
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八重洲口の向こうに高層ビルができています。
ハナモモはきれいですね。