話者が話し終えたら直ちに訳出を開始する練習をして、まずまずいけるかな、と先日思ったんですね。
甘かったようです。
英語とはいえ親しみのある社会保険の話だからできたんですね。
今日は抽象度の高い話に取り組んでみたら、即座に始めるのが実に難しい。ゆっくりとした発言なので3~4文をノートを使って逐次通訳するのですが、話の最後に大切な要素があると、それをノートするために無言の時間が1秒ほどかかってしまいます。
みなさんはこの「末尾部分のノートテイキング」をどのように解決していらっしゃいますか?
できそうなことといえば(私ができるというわけではなく)
1 ノートはあきらめ、記憶しておく
最後の部分を忘れないうちに訳出してしまうという大技もあるようですね(注)
2 ノートを取りながら訳出を開始してしまう
これは難しそうです。いくら手が自動的に動くようにといっても、理解したことを書くわけですから。
3 やっぱり一瞬の空白(沈黙)はやむを得ない
注 浜瀬優重さんのブログ「現役同時通訳者からあなたへ贈るメッセージ」の「逐次通訳者のメモの取り方(2)」