日本語から英語への逐次・同時通訳の練習で苦労しています。インタースクールの教材で、スライドを見ながら原稿を読むという難易度高め(情報密度が高く、冗語が少ない)です。
逐次では情報の洪水をどうするかが関門です。投資家向けの発表だと
「できる」
「できると信じている」
「しなくてはならない」
「している」
「したい」
「始めたところだ」
といった意味の違いは大切で、ノートにも的確に残す必要があります(▲▲計画 とか ■■億円 といった内容と違って、表記は自分で考えなければなりませんね)。そんなつもりで練習すると意識が少し変わってきます。すぐには変化はありませんけど。
同時では数日間同じところで苦労しました。おなじみの問題に直面します。
- あまり貯めこまないように早めに出していくと、文の展開が予想と異なり、英語にできなくなる
- 文の構造がわかるまで待つと記憶しきれないし、追いつけなくなる
ところが、5回目くらいでなんとか聞こえている順番に訳しつつも「さばく」ことができました。原文と厳密には等価ではないのですが、誤解は生じない範囲でまずまず「聞ける」訳になります。単に細切れにするだけではなく、ちょっとしたコツのようなものが必要なのかもしれません。ただし、その「コツ」は普遍的なもの(学習して将来に応用できるもの)ではなくて、今回限りの「ひらめき」に近い気がします。鉄棒の逆上がりが初めてできたような感じ。
実際の通訳現場では悩みつつ5回試すわけにはいきませんね。
今回のような突破口を思いつくには、回数を重ねて「ひらめき」の書庫を作っていけば良いのでしょうか。それだけでもないような気もしますが……。