50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2016-03-20 誰が通訳するか

外国からの訪問団が日本の施設等を訪問するときに訪問者1人につき1人の通訳者が動員されるときがあります。

対面で話をするときにはたいていウィスパリング(耳元で同時通訳)または逐次通訳になりますね。

ちょっとやっかいなのが連絡事項の伝達などで全員に同じことを伝えるときです。特に狭い部屋で通訳言語ペアが1つ(日本語・英語、等)ならあちこちでガヤガヤとウィスパリングするより1人の通訳者が逐次で伝えたほうが明瞭に聞こえます。

そのときに誰が担当するか。

通訳エージェンシーから事前に指定があると迷いがないですね。
「式次第の通訳は△△さんが担当」
といった形です。

それがない場合や予定外の展開になった場合には
「それでは通訳者さん1人前に出てください」
と言われた場合、誰が担当するのでしょうか。

理屈ではこんな順序で決まるのかな、と思いました(深くは検討していません)。

  1. 当該業務を長く(より早い日程から)担当している通訳者
  2. 同一顧客や参加者の通訳を経験したことのある通訳者
  3. 技能が優れる通訳者
  4. 一般的に経験の長い通訳者

理由は簡単で、その日の通訳を安全に開始するため。現場に安心感を
もたらすことが成功に必要かと思います。

しばらく行けなかったなじみの店「シナモンガーデン」にて。この店の特徴は酸味の使い方にあります。

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