さほど特別な雑誌ではありませんので、見聞を広めつつ上質の英語に触れたい方は読んでみるといいんじゃないかと思います。英語の学習者の間では
「神格化」
されちゃってる面もありそうですが、そんなたいそうな雑誌ではありません。
ま、そうはいっても世界中の情報を上手に伝える手腕はさすがです。それに情報の入手・加工が早い。国際ニュースでは週刊の The Economist のほうが日本の日刊紙より先に取り上げるということもよくあります。
YAHOO! ニュースによい紹介記事がありました。
英ニュース週刊誌「エコノミスト」とはどんな雑誌? (上)
英ニュース週刊誌「エコノミスト」とはどんな雑誌? (下)
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2012年の10月から The Economist を読むときに短期記憶(リテンション)の練習をしています。通っている通訳学校の講師が
「(リテンションの練習は)まず3年はやりましょう」
と言っていました。
・この訓練には即効性のある方法はないですよ
・ずっと続ける練習ですが、まず3年から
という意味だろうと私は解釈しています。
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練習を1年半ほどしてきてどうなったかというと、
「まあ、なんか、少しはいいんじゃない?」
といったところでしょうか。
記憶は遺伝的な要素・幼少期の環境の影響が大きいようですので、今になって大きく伸びることは難しいのでしょう。ただ、この練習にはかなりありがたい副次的な効果がありますよ。
「素性の良い英文をしっかり読み取る」
ことです。
動詞と目的語との組み合わせや冠詞の用法、前置詞から時制、主語の選び方まで、日本語と大きく異なる英語の特徴が身につきます。こちらの効果ははっきりと感じますね。つまり、
「大人の英語では、フツーはこう言う(書く)」
という脳内データベースが拡充していくとでも言いましょうか。
中国語の恩師は録音教材を300回聞けと主張しています(テープ300回の聴き方)。
300回聞けば完全に頭に染み込んで、パーフェクトな状態になるはずだと思って始めます。100回聞きました。その時点で得られた効果を点数で表現すると10点くらいでしょうか。こうした「正比例しない」関係はたぶん正しい。通訳学校の講師も表現は違うながら、経験から同じようなことを伝えようとしているのかもしれません。私の The Economist 読みは「もう1年半」ではなく、「まだ1年半」なのでしょう。
※ TOEFLや IELTS といった骨のある試験の対策にしっかり取り組んでも非常に良い効果があると思いますが、試験問題には「新聞」の機能がありませんので…。