50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2020-01-05 勇ましい掛け声は何かがかみ合っていないから

勇ましい決意表明は「絶対にごみを捨てないでください」という看板に似ています。問題はそこにあるが、改善の見込みが薄いという点で。


片づけをしていて2010年からいままでの手帳を手に取って今に至るまでを思い出していました。2011年から2012年には精神訓話のようなことを書き付けてたことに気づきます。
・置かれたこの場で成果を出そう
・目の前のことをまずひとつひとつ
というようなこと。

今になるとわかります。あまり乗り気ではなかったのだと。自らに強いる一種の嘘くささが臭っています。


通訳訓練を始めてからは勇ましい掛け声は手帳に姿を見せなくなりました。できることはすべてしなければならない。これは大声で叫ぶことではなく、もっと身近なこととなって日々実践していくものだというのがわかったのでしょう。立派にできているわけではないけれど、頻繁に気合を入れる必要はない。日々の取り組みを自然なものとして感じている。

通訳養成機関「インタースクール東京校」プロ速成科(2014年-2015年)で共に学んだ仲間は
「学習のモチベーションが湧かずに困るというのがわからない」
と言っていました。これをしなければ・これが好きなんだと自分に言い聞かせることなく「放っておくと勉強ばかりしちゃう」のが自然だったのでしょう。


水が高いところから低いところに流れるように技能を高め通訳をしていく。それが続く限りはそれで良いと思っています。


カワセミやサギ、カルガモがいる小川。自宅からの距離は約 10 m。

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新春はニハーリー(nihari、羊の骨付きすね肉のシチュー)

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