文章作成の手引きとしてすでに古典となった感のある The Elements of Style (William Strunk Jr & E. B. White, 1959)。
古いと言われつつも重要な真実がたくさん詰まっているのも事実。
強い印象を残すのが表題の
Omit needless words.
他のことを言うよりこれが重要だからと授業で3回繰り返したといいます。
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この教え(というよりは真実)は通訳にもあてはまります。特に気をつけなければいけないのは半ば癖となり、あまり意識せずに発する意味のないことば。
「…となりますけれど」
「ということです」
「で、ですね」
「…でございますので」
「…として」
「…といたしましては」
こうしたことばは音節が多いが中身がほとんどありません。もっとずっと短いことばで足りる場合がほとんどでしょう。
こうしたことばを入れると少し聞いた場合に流れが良いような印象を与えるかもしれませんが、それは外見をとりつくろっているだけのこと。こうした不要な言い回しを避けて、その分語りの速度を落とすほうがいい。落ち着いた単語数の少ない訳出は聞く人・通訳者双方の利益になります。
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寒々とした早朝にはこうした店もありがたい。
自動車オーディオは畢生の名演を…。