初めて報酬を得て通訳に出かけたのが2014年3月5日。これが出張を含む5日間の業務となり、いろいろな点で心に残る仕事になりました。
しかし、その後しばらく業務の引き合いはありませんでした(エージェントも初歩の通訳者に担当させる手ごろな仕事が見つからなかったのでしょう)。生計を立てるに足る報酬を得られたのは同年の8月からでした。この8月からの仕事に従事できたのはかなりの偶然・幸運のたまものでした。そうそうあることではないと思います。
私にとってはこの「第二デビュー」が職業通訳者としての経歴の第一歩のように感じます。
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ヨガ教室を開いた方の意見を当時人づてに聞きました。
「自営業はまず4年経つと先行きが見えてくる」
これはかなりあてはまると今になって思います。2014年の8月から本格的に仕事をして4年目の2018年夏。戦略コンサルティング関係の通訳や著名人の講演会・シンポジウムといった仕事が増えてきました。壇上のパネリストが同時通訳者の音声を聞いてやりとりを重ねていくのをブースからガラス越しに見るあのスリルは通訳業務の醍醐味の一つですね。それまであまり関わらなかった金融・保険関連業務を担当する縁にも恵まれました。
うるう年が入り、オリンピックを開催する間隔の4年という期間には人間にとってちょうど良い何か特別な意味があるのかもしれません。
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来年2019年は通訳を始めて5年を迎えることになります。通訳学校の恩師は
「5年で仮免許」
と言っていました。どのような形にしろ仮免許を実感できる年になるといいのですが。