50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2019-08-12 なるにはなったが

通訳者としてなんとか5年は過ぎたが、というお話です。

私にとっては通訳者としての記念日が2つあります。

2014年3月5日。この日初めて「求めに応じて報酬を受ける」通訳を請け負いました。

その後待機時間が長い少し特殊な別の業務を5回担当しました。


その次が第二の記念日となる 2014年8月11日です。この日から出張先で2週間の通訳業務を担当し、その後の通訳者としての歩みに大きな影響がありました。2015年の中頃まで断続的に同じ客先で合計120日以上の稼働につながった仕事です。


最初の3年間、つまり 2014・2015・2016年は生活の糧というには売上(件数)がとても十分とは言えませんでした。通訳者関根マイクさんが著書に書いているように下積みは必要なのでしょう。地道に回数を重ねて少しずつ仕事を回してもらうようになり、2017年には年収が大きく伸びました。
「なんとかやっていけるかもしれない」
という手ごたえがありました。その翌年2018年も大きく売り上げを伸ばすことができ、ようやく職業通訳者らしくなったような気がします。


さて、通訳者らしくなったら次はどうしましょうか。長年勤めた企業を退職するという大きな賭けに出たので、「通訳者になる」ことだけでも自分にとってはある種の達成感を与えてくれます。しかし、通訳をしているといろいろと次にすることが見えてきます。

  • ある程度の件数を確保し、報酬を拡大し安定させたい。通訳の依頼とそれに伴う報酬はお客様からの「清き一票」だと思います。
  • 通訳技能を伸ばしたい。完全な通訳というものがない以上、常に「原発言への近似」と「ごく普通に聞こえる」ことを目指したいですね。


自営業者になったことのありがたさを日々感じています。生活が規則正しくなり、早寝早起きが続いています。業務時間が短いときには電車も空いていて助かります。


行ってみないと次は見えない。

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