通訳者が業務に当たる際に
「完全に準備ができている」
ということはおそらく永遠に起こらないことだと思います。
通訳者の能力・資料・準備が完全ということはありえません。運動競技でも就職活動でも何でもそうだと思います。
できることは、リスクを合理的に評価し、そのリスクを取って最善を尽くすこと。これは蛮勇ではありません。顧客やその他関係者に迷惑を掛けず、自分の再起ができることを計算して
「やるときはやる」
ということ。
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今までも何度か
「当日おなか痛くなればいいのに」
とか
「天災が起きて通訳業務がなくならないかな」
と一瞬思う仕事もありました(たいていは当日の朝には立ち直るのですが)。
今年もそうした仕事がいくつか待ちかまえていることでしょう。
してみる価値があると腹をくくったら、後は静かに取り組むだけです。インタースクールの恩師と話をしたのを思い出します。
命までは取られない。
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久しぶりに柴原早苗さんの投稿を読みました。心に響きます。
続編ともいえる記事も読みごたえがありました。柴原さんにとって忘れられない体験だということが伝わります。