50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2015-03-17 通訳学校の試験

通っていた通訳学校の試験がありました。職業訓練ですから、試験は限りなく通訳者登録オーディションに近いと覚悟します。

通っていた2014年4月期のインタースクール東京校プロ速成科(2015年度から「プロ選抜科」に改名・発展)には中間・期末の試験がありました。

中間試験は思うようにいかず相当悔しい思いをしました。期末試験はいくらかは「まし」にしないとかなりまずい。帰り道に悔しくて残念で信号が青になったのに気づかないような、あの思いはもうしたくない。

【改善できたと思う点】

  • 緊張が訳に出る度合いが減った(直前にクラスの仲間の顔を見たのが良かった)
  • 勢いを失わずに文を完結した
  • 良い声で、不要な発声が少なかった

【残念だった点】

  • 訳の開始が一息遅い(1分40秒程度の逐次だとノートが3枚になり、戻るのに時間がかかる)
  • 細部で少しずつウソついてる
  • 数字のカテゴリを間違った
  • 言い直しが1回
  • 訳し足りないところがあった


最後の授業で細部まで訳そうとして止まった反省から、今回は
「とにかく向こう岸まで泳ぎ着く」
ことを第一にしました。実験が許される教室ではなく、通訳の仕事なのだと意識して。大きな誤りを避け、とにかく止まらず、そしてなにより顧客が聞いてわかるように(「聞いた」という実感を持ってもらう)。

評価者の耳にどう聞こえたかはわかりません。ただ、「等身大」の訳を聞いてもらったという思いは残りました。これで厳しい評価を受けても、それはそれでしかたがない。改善すべきところが見つかったので、良い日だったと思いましょう。