通訳の大原則として、
「話者に成り代わって話せ」
というものがあります。つまり、
「…と言っています」(She/He said that ....)
と言ってはいけない、ということ。
なあんだ、あたりまえじゃないか、と思っていました。最近までは。
場面によってはそう簡単ではないですね。会議が白熱してくるとやりとりが多くなり、それこそ「影を踏むように」訳していかないと遅れます。通訳に手間取ると(遅れると)
「さっきのはこういうことでした」
と説明せざるを得なくなるときがありました(遅れたので発言者のとおり話すと不自然になってしまう)。
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同様に、通訳学校で受けた注意
「話者が話し終わったら即座に訳出を始めよ」
の大切さも改めてわかった気がします。スピーチやプレゼンテーションでもすぐに口を開くのはとても大切ですが、会議のときには通訳の成功・失敗にかかわりますね。餅つきの合いの手のように訳す大切さ・難しさをかみしめています…。