おいしい中米(Costa Rica)産のコーヒーを飲みながら仲間といろいろとお話。
互いにさほど通訳の経験が長くないので、相手の話が新鮮です。自分の体験が2倍になるような不思議な感じです。
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「逐次通訳では、話者が区切ったら遅れずに訳出を開始せよ」
と様々な講師から何度も言われましたが、今日になって仲間の体験からその本当の重要さがわかりました。
顧客は外国語を理解しないながらも交渉相手や発表者の話を「聞いて」います。区切りの後にわずかでも時間が空くと、通訳者の発話が別の(独立した)話に聞こえてしまう。声も違いますしね。
わからない外国語の後に間髪を入れずまとまりの良い訳がなめらかに出ると
原発言と通訳音声との一体感
が実現する。
原発言+訳出 で 「1セット」。聞いている人にとって通訳者の声は「話」ではなくて「意味」だけになるのがよい。
この方策がうまくいっているかどうかは、参加者紹介やあいさつのしめくくりでの拍手のタイミングでわかるという貴重な話を教わりました。拍手をする隙を与えずに訳で追いかける。訳が終わって拍手が始まればよし。
この点で私の訳出は少々「我が強い」ものになっていたようです。つまり、聞く側からすると
・原発言者の話を聞き、
・次に別のスピーカーである通訳者の話を聞く
ような体験になっている。
トーストマスターズや企業研修の講師の活動による影響かもしれません。今後の練習では弱々しくならないようにしつつも
即時開始・個性を控えて
原発言との一体感をめざそうと思います。