50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2017-08-25 さまざまな組み合わせ

午前・午後にわたる同時通訳では3人体制での受注も多いですね(ヨーロッパ言語相互では2人が普通だそうです。おそらく言語の親和性も要因かと思います。日本語と西欧言語・日本語と中国語といった組み合わせでは通訳者の負担が高いのでしょう)。


私にとってちょっと特別な3人体制の記憶があります。

・通訳学校の同期生3人で担当した経験
・通訳学校で担任だった講師とその代講を担当した講師と組んだ経験

この楽しさと頼もしさは他ではなかなか味わえないものですね。そして顧客に対しては3人の違いが目立たないように努めながらも、自分と異なるスタイルから学ぶことも多い。


初めて会う通訳者と組むこともよくあり、これはこれで楽しい体験です。今まで組んだのは高い職業意識があり、チームとして成果を出すことを意識している通訳者ばかりでした。通訳ブースに入るようになって2年ほどの経験でもこうなのですから、今後も実に楽しみです。


南インドの定食「ミールス」は主に昼に供され、菜食が基本です。写真の菜食ミールスはナンディニ虎ノ門店のもの。これで 1,300円は割安感があります。

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2017-08-18 新しい種類の仕事

いつもお世話になっている通訳エージェントから夏休み後の仕事の打診が続きます。ありがたいことです。

新しい分野や今までに経験した分野でも少し難度の高そうなものが続きます。物理学者の中谷宇吉郎

雪は天から送られた手紙である

と書いたのですが、仕事の問い合わせは
「通訳の神様がエージェントの手を経て送ってきた手紙」
ではないかと思います。はたして自分にできるのかとも思うときもあるのですが、この業務が私の前に転がり出たのには何か必然性があるのではないか。

転がり出てきた機会を我が物にするには、こちらの準備ができていないといけませんね。以前よりももう少し練習の質を高め量を増やしていこうと思います。私たちは皆「ゆっくり下るエスカレータ」に乗っているようなもの。立ち止まればいつの間にか立つ位置が低くなっていき、新しい人たちにとって代わられます。


水・空気・光 だけでこのすべてが生まれ、育った。

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2017-08-17 暑い日々はどこへ行ったのか

関東地方で雨が続いています。朝起きるとさーっと雨が降っている。霧雨になって、止むかと思うとまた降る。

長雨がなかった梅雨の分を
「今、返すね」
と天が言っているような気さえします。


先週・今週は業務がほとんどなく、事実上の夏休み。それでもいろいろと事務仕事があるのですが、なんとなく進みが遅い。なんとか2つ片づけ、あと2つ…。


中国語を学んでいた時の仲間の家の猫です。毛がびっしりなので夏が苦手。水を中に入れて凍らせたペットボトルが大好きで、冷凍庫の扉を開けると走ってきて待っているそうです。今年も9月にこんな日がまた来るのでしょうね。
(写真使用許諾済)

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2017-08-13 外国の通訳エージェント事情

イカロス出版の「通訳翻訳WEB」のコラム平松里英さん日本会議通訳者協会会員)の記事「第5回 海外のエージェントについて」が掲載されました。

なんとなく気になる海外顧客・海外エージェントについて実際の体験から貴重な情報を公開していらっしゃいます。特に信用照会や交渉については日本で仕事をするときでも重要なことではないかと思いました(心配しないですむ環境は実は恵まれた「温室」に近いことを思い起こします)。


少し先の日程の通訳業務がいくつか確定しました。早々と参考資料も受領しています。それよりも早くやってくる業務の準備との組み合わせを考えて計画的にいきたいですね。まだまだ先だと思っていると、意外に早くその日が到来して、あっというまに当日の朝ですから…。


あいかわらずシナモンガーデンの昼定食はおいしいですね。仏教徒の多いスリランカでは牛・豚・羊・魚を上手に食べますし、茄子やゴーヤ、たまねぎといった野菜の使い方もさすがです。

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緑濃く。

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2017-08-10 折りたたみキーボード(タブレット用)

通訳者として初めての仕事(2014-03)に出る直前にタブレットを購入しました。スマートフォンを使っていないので出先での調べものや資料確認用です。

当時人気だった Google の Nexus7 に OCN One(定額LTE)を組み合わせました。

早いもので3年半が経過しましたが快調に動作しています。折りたたみ式の携帯電話とタブレットの LET とを合わせて月額 2,000円以内、携帯電話のメールは定額で無制限で重宝しています。ひょっとするとスマートフォンを使わないうちにスマートフォンの時代が去るかもしれません…。

唯一気になっていたのがメールを書くときの文字入力です。簡単な返事や通知なら携帯電話の数字キー入力やタブレットフリック入力でもいいのですが、少しまとまったことを書くにはやはりキーボードが便利です。

ちょうどそんなときに通訳現場でよくご一緒する通訳者がタブレット用のキーボードを使い始めました。見たところなかなか快適なようです。

こうした商品は1回目ではなかなか良いものに出会えないのが常なので、とりあえず評判の良いものを買い、使いながら自分に必要な機能・性能を考えるのがよさそうです。

iClever ブランドの折りたたみキーボードにしました。量販店の店頭で見かけ、作りがとてもしっかりしているのが記憶に残りました。帰宅後にインターネットで調べたらかなり好評のようなので購入しました。

打鍵感は確実でかなり優れています。展開した時の「張り」もしっかりしていてピンと伸びます。

Bluetooth 接続。タブレットのディスプレイは 7 in. です。

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2017-08-09 ブログ紹介(ベテラン通訳者への道)

通訳者のブログをご紹介します。最近始まったばかりのようです。

Eri Chiba さんの「ベテラン通訳者への道」

通訳学校で講師もしていらっしゃるようです。学習についての記事もあるので多くの方にとって得るもののあるブログではないかと感じます。

Eri Chiba さんとは過去に二度ほど通訳現場で組んだことがあります。地面の上以外でもこうしてやりとりが広がるのはうれしいですね。

2017-08-07 境界を広げる(快適な場所から少し踏み出してみる)

知っている人たちとなじみの場所で好きなものを飲んだり食べたり…。これは実に安心で楽しい。私にとっても大切な時間の過ごし方のひとつ。

それと同様に大切にしたいのが自分の行動や知識・経験の範囲を少し広げてみること。

通訳の道に踏み出すとき、時間的制約があったので(50歳で始めましたから)少し積極的に身辺の「通訳濃度」を高くするように行動しました。

  • 通訳学校に通い始めた(生身の通訳者を見る機会がある!)
  • 通訳関連のブログやウェブサイトを読んだ(宝物のような情報がありました)
  • 講習会に参加(通訳学校主催やその他団体主催、または同好の士で)
  • このブログを書き始めた(発信すると入ってくる情報も増えました)


そのような行動の中でも、日本会議通訳者協会の立ち上げ時に関わり、その後も同協会の会計担当理事をしていることで「濃度」がずいぶん高くなっています。第一線の通訳者からの生の情報は鮮度・確度が違いますね。医学・製薬・司法・スポーツ・エンタテインメントなどの通訳事情、市場の動向、通訳機器・技術の最先端がわかります。

最近では日本弁護士連合会主催のセミナー「法廷通訳に関する研修会 通訳におけるメモと記憶のメカニズム」を通訳者協会の縁で教えてもらい、自分なりに大きな成果がありました。

 


最近の自分なりのヒット。サントリー南アルプスの天然水 スパークリングレモン。以前に通訳でうかがった顧客に出していただき、香りの自然さに感心しました。とりあえず24本入りケースを買いましたが、この暑さではもっと買わないと、と思っています。今年の夏はこれと炭酸の強い ウィルキンソン タンサン との組み合わせで乗り切ろう…。