50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2015-07-16 意外な収穫(表現の学習)

目から英文を入力して再現(リプロダクション)する練習を続けています。少しずつ理解が早くなり、その結果として再現できる長さが伸びてきました。

この練習を 30分ほどした後、同じ材料の続きの部分でサイトトランスレーションをします。心構えとして、通訳の仕事に出て、
「すみません、このマニュアルを日本語で皆さんに説明してください」
と言われたつもりで。

つまり、止まらず・戻らず・間違えず、です。


この「商品品質サイトラ」の練習をするのに格好の素材がありました。The Economist が年に4回特集する Technology Quarterly(TQ)です。以前の TQ は先端を追いすぎていて
「書いてる記者もあんまりわかってないんじゃないか?」
と感じるような記事がときどきありました。

最近はもう少し実現に近い技術を取り上げるようになったと思います。

そんな記事がサイトトランスレーションの練習に向いていると感じました。

  1. まず物理現象の説明があるので、明快な訳出の練習になる
  2. 遺伝子工学や宇宙開発、電気通信など、なんらかの知識がある分野が多い
  3. 文体に遊び・飾りが少ない


そしてもうひとつ。物理現象を説明するときの表現が実に参考になります。ターボチャージャーを使ったガソリンエンジンの動作や微重力下での探査機の制御など、動画で理解できることを英語では普通どう言うのか。日本人母語話者にとって大きな課題である単数複数・特定非特定の使い方(考え方)や内容に最も適当な動詞の選び方はこうした技術的な文書で身に付けるのが早道かもしれないと強く感じました。