50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2013-11-29 話し方研修

CAIS主催「通訳スキルに差をつける『話し方』研修(東京)」を受講しました。2日構成ですが、個別にも受講が可能でした。

強くお勧めできる講習です。参加したみなさんからも盛んに質問が出ましたし、第1日に渡された課題をしっかり練習してきた人も多かったですね。

話すのはさほど不得意とは自分で感じていないのですが、そういう分野こそ実はアブナイことが多いと思います。客観的に観察してもらうと思いもよらなかった課題が出てくるものです。受講した結果はこの予想のとおりとなりました。

講師はこんな方でした:
・受講者の癖や問題を瞬時に見抜き
・それを実に暖かくやわらかく、しかし的確に指摘

・あそこを叱った分ここはほめる、といったつまらないバランスは一切追求しない
・質問を受けるときに全身全霊で聞く
・練習すれば必ずできるようになると受講者に思わせる
※ 私が感じたことです。受講者によって意見は異なるはずです。


ご自身は生来の声が必ずしも実況向けでないのでいろいろと実験したそうです。声でも話し方でも、さまざまな要素の効果を自ら計算し、組み合わせて実験するのが大切と力説していらっしゃいました。


私の改善点は3つ。
1.格助詞(~は/が/を/で/に etc.)を不用意に強調しない(「跳ね上げ/しゃくり上げ」と呼ぶらしい)。
2.声の高低の変化を使って意味上の切れ目を効果的に伝える
3.息継ぎを多く取っても良いので、聞き手の「腑に落ちる」よう間(ま)を活用する

1については自分で別の形で気づいていたようです。2013-09-25 無くて七癖 に「述語の前に一瞬『タメ』が入る」と書いていました。この「タメ」の直前の格助詞の音程が高く、大きさも大きくなっていたのですね。

3については、以前に管楽器を習っていたときに一息でなるべく長く持たせようと練習していたことが無意識に影響したように思います。

指摘されたことは自分の録音を聞いても気づかなかったことでした。言われてみると
「なるほど、そのとおり」
でしたね。