50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2019-08-21 返事は早く

礼儀より時期が大切というお話です。

エージェントから照会があったときにはなるべく早く返答をすると感謝されると思います。

これは自分で通訳業務の元請けになると骨身にしみてわかります。

通訳者の引き当てなしに顧客に見積や提案は出せません。機材(ブースや簡易機器)の手配も通訳者を押さえることが前提です。そして顧客も機材会社もいつまでも待っていてはくれません。確度の高い引き合いがあればそちらが優先されます。


「yyyy年mm月dd日のこんな業務、どうですか?」
と照会メールを発信して30秒以内にそっけなく
「対応可です」
と返事が来る通訳者と、1時間後に
「平素は大変お世話になっております…(以下略)」
という回答がある通訳者とを比較すると、前者のほうが好印象なのは間違いありません。次に進むことができるのですから。

エージェントは顧客と通訳者との双方に連絡を取り、その回答が来るまでは次の行動を決められません。待つ身はつらい。待っているうちに競合がその売り上げをさらっていくかもしれません。


通訳業務の受発注は現代産業のなかでも生産性が驚くほど低い分野だと思います。あっちに連絡し、こっちの返事を待ち、変更があればそれは他に波及して調整が必要になり…。数枚の資料を紙で送れと主張したりささいなことをメールで問い合わせる通訳者もまだまだ多い。

想像してみてください。エージェントのコーディネイターは30件ほども同時進行で通訳案件をかかえています。1通のメールを送るときには、受信者の in-box に 30 の未読が積み重なることを想像してみるべきではないかと思うのです。


ファミリーレストランチェーンもメニュー開発がんばってますね。

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