こんな声・話し方ができたらなあというとき、通訳訓練を始める前に考えていたのは俳優やラジオ・テレビのアナウンサーでした。こうしたプロの声に学びたいという思いは今も変わりません。
通訳訓練をするようになってからはこれに加えて「無色の声」(如水、[ミズノゴトシ]ってやつ)が気になります。
偶然聞いた Chesley Sullenberger III の声がまさしくそれでした。
- 音声や身振りによる効果は狙わない
- 不要な音声を入れない
- しっかりとした構成で話す
- 大人の語彙を使う
- 誠実な印象を強く残す
乗客 155人を乗せた飛行機を機長として不時着水させるときの管制官とのやりとりを評して YouTube にこんなコメントが寄せられています。
- 「ハドソン川に着水する」と伝える落ち着いた声!私だったらピザの注文でもあんなふうに話せない。
- あんなに落ち着いた「メイデイ・メイデイ・メイデイ」(緊急事態発生)という声がこの世にあるなんて。
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ふいに不利な状況に追い込まれたときの対応といった点でも同氏に習うところは多いと思います。リンクが切れていたので更新しておきました。