同時通訳の練習をしてなんとなく気になっていたことの姿がつかめてきました。
何か「かっこいい」訳語、または「あれ、どう言えばいちばんいいのかな」と脳が一瞬考えた直後の聞き取りがお留守になります。知らない単語を思い出そうとするのと違って、すでに「てっとり早い・最寄りの訳」はあるけど、
「それじゃない」
「あのほうがさらに適している」
「その『あのほう』はなじみの単語で、すぐに取り出せるはずだ」
というときに余計な負荷が生じるようです。
知識がない分野でその他の表現を思いつかないときのほうがかえって「生き残り率」が高いのかもしれません。
「策士策に溺れる」
という感じでしょうか。
最善の表現を出すのはもちろん好ましいことですが、それを「さらりと」しないと全体の品位が下がる危険があるということですね。
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ずいぶん久しぶりに近所を歩きました。