50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2016-10-06 認めたくないが、気力の衰えか

以前の勤務先で2007年から国際部門の業務を3年間担当しました。

勤務場所も少し変わったので、「ランチ探検隊」として毎日新しい店で昼食を取ることにしました。今日行く店は昨日行った店の隣です。そこに選択の自由はありません。

普通だったらまず入らないような店に行ったら意外に良かったり、実に個性的な店に出会ったりして非常に良い経験になりました。競争の厳しい場所での生き残り戦略が伝わってきたのも収穫でした。そして3年のうちに閉店する店も2桁に達しました。原因のほぼすべては売り上げの不振です。客が入れば営業を続けられるのですが、顧客は移り気で新しいもの好き。それでいながら頑固で保守的。雰囲気・接客・料理・価格・待ち時間の総合判断を実に厳しく下します。このときの経験は後にフリーランス通訳者となって売り手側に立ったときにかなり役立ったと感じています。


そしてごく最近、同一の顧客に定期的に通って通訳をする機会がありました。「ランチ探検隊」を思い出して最寄駅から顧客のビルまでの間の飲食店に順番で入っていこうと思いました。

しかし、なんとなく億劫さが先に立ってしまって、すっと店舗に入れません。
「限られた回数だから、おいしそうなところから先に入ろう」
という思いが出てきてしまったのです。これでは探検隊長失格です。

そしてこうした「こんなはずではなかった」経験はもう一つありました。

日本会議通訳者協会の理事として会計担当になりました。企業では数百億円単位の会計を扱っていましたから、小規模のNPOの会計は楽々だと思ったのです。

ところが、こちらでも以前だったら1晩で終わらせたはずの勘定科目等の初期設定に2日かかってしまいました。一気に仕上げる気力の問題のようです。


通訳とその技能の練習には全力を注いでいます。南アジア料理も機会あるごとに食べに行っています。しかし飲食店の無差別訪問や会計データ入力には余力が残らないといった感じですね。これが55歳ということなのかもしれません。昭和時代でしたら定年退職の年齢だったんですよね。

 


開業から10年で閉店し取り壊される店舗。投資を考えると累積損が出たのでは…。
通訳者にとっても売り上げが不振なら廃業は他人事ではありません。

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